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※ランナーズ“Voice”は、先輩ランナーの主観的な体験談やアドバイス、意見や感想などです。
絶対的な正誤情報をご提供するものではありませんので、
あくまでも先輩ランナーからの貴重なお話の一つとして、楽しいランニングライフの参考にしてください!
※掲載内容は、取材時または更新時の内容です。掲載内容に誤りや古い情報などがありましたら
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■掲載日 2012年12月21日
■更新日 2015年1月22日

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Runner Data

Voice No. 003

>>ランナーズキャッチコピー

【 うるとらおじさん 】

  • 【お名前】 五島 政博 さん
  • 【年齢】 64歳
  • 【性別】 男性
  • 【ランナー歴】 約20年
  • 【好きなブランド】 強いていえばアディダス
  • 【マイランニングスポット】 広瀬川河川敷から名取川上流太白大橋にかけて
  • 【所属サークル】 仙台明走会
ビギナーランナーへのメッセージ

興味があるなら少しでも早く始めよう!あとで「よかったな」と思う時がきっと来ますよ!

【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいですか?】

私は最初ウォーキングから始めました。

続けているとだんだん距離が伸びて、歩くスピードも上がっていきます。
そして、慣れてきたころから少しずつ走るようにしたのですが、最初は会話ができるくらいのスピードで走りました。
無理なペースで走り、辛いと感じてしまうと、飽きてやめてしまう人もいるので、気の向いたときにマイペースに走ってみてください。
楽しく感じ始めると、自然に走る回数が増えてきます。

講習会でフォームや、腕の振り方などを習ったこともありますが、フォームは人それぞれなので、走っていて特に問題がなければ直す必要はない、という意見もあります。

初心者の方に多いのがけがや故障です。
以前は下半身を鍛えることが重要とされていましたが、腹筋や背筋など上半身を鍛えることも重要です。
バランスよく体を鍛えることでけがを防ぐことができます。

【始めた当初のトレーニング法や、気を付けていたことはなんですか?】

実は、私がランニングを始めったきっかけは、ダイエットのために通い始めたスポーツジムなんです。

ジムで走りに方ついて教わり、トレッドミル(ランニングマシーン)などを使ってトレーニングをしていました。
ジムが休みの日に、外を歩くようにしていたのですが、慣れるにつれ歩く距離が伸び、時間もかかるようになったので、走った方が早いのではないかと思 い、ランニングを始めました。

そのスポーツジムでインストラクターの方から、ホノルルマラソンの出場をすすめられました。
大会までは半年しかなく、自信もなかったのですが、「半年あれば大丈夫」と言われ、半信半疑でその方が作ってくれたメニューで、マラソンの練習を始めました。
それが20年前の5月の話ですね。

その後、インストラクターの方にすすめられ、エアロビも始めたのですが、これは非常に効果がありました。
劇的に体重が減ったとともに心肺機能も高まり、走るのがとても楽になったのです。

それから台原森林公園などで練習をし、なんとか15キロくらい走れるようになったので、メニュー通りの腕試しに、松島のハーフマラソンに出てみたところ、1時間50分で完走することができました。

そして12月、本番のホノルルマラソンは、同じジムの仲間と15人くらいで参加しました。
もちろん不安な面もありましたが、何とか完走することができました。
タイムは3時間40分でした。

私の場合は、インストラクターの方からいろいろ教わることができたので、とても始めやすかったですね。
結果的に体重も10キロ以上減りました。

【必須&おすすめのストレッチやマッサージはありますか?】

走り終わった後のケアはとても大事です。

前屈は背中から、腿やふくらはぎまで伸ばすことができるので、必ずやります。
仰向けになり足を高く上げ、そのままつま先を頭の方に倒していくストレッチも必ずやります。
これも身体を全体的に伸ばすことができます。

私の経験上、身体の柔軟性はとても大事で、柔軟性のある人はケガをしにくく、疲労からの回復も早いような気がします。

冬はジムや体育館などでの、室内トレーニングをうまく取り入れてみてください。
トレッドミルは速さを調節することができるので、自分のペースをつかむトレーニングにとてもよいです。
また、体育館でもトレーニング用のマシーンを置いているところがあるので、うまく活用してみてください。

【お気に入り&おすすめのアイテムはありますか?】

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アイテムはパーツによっていろいろなメーカーのものを選んでいます。

タイツやスパッツは、ワコールの「CW-X」、靴下は「R×L」、この靴下は左右別に設計されています。
シャツはオーストラリアの「SKINS」を愛用していますね。

シューズに関しては、種目によって使い分けているのですが、フルマラソンの時はアディダス、ウルトラマラソン(42.195キロを超える長距離レース)の時はニューバランスを履いています。

スポーツショップなどで、お買い得の時に買いだめをするので、家にはまだ履いていないシューズが5足くらいありますよ(笑)。

【走るとき気を付けていることはなんですか?】

ウェア選びに気を付けていますね。

特に肌着はランニング用のものを着用しないと、摩擦で擦れて痛くなることがあり、個人差はありますが、ひどいと出血することもあります。
特に長い距離を走ると、股ずれをおこしやすいので、擦れる部分にはワセリンを塗ったりするのもよいでしょう。

ランニング用の機能性シャツは、擦れにくく汗も乾きやすいのでおすすめです。
冬は身体が冷えないよう、機能性シャツの上に長袖のTシャツとウィンドブレーカー、下はタイツを履くようにしています。

【よく利用するお店はどこですか?】

買うものによっていろいろなお店を利用しています。

シューズを買う時にひとつ注意してほしいことがあるのですが、自分のレベルをきちんとお店の方に伝えて、適切なものを選ぶようにしてください。
レベルによって選ぶシューズは変わってきますし、メーカーによっても特徴が異なるため、履き心地が違います。

ランニングに詳しいスタッフの方と一緒に、自分に合うシューズを選ぶようにしましょう。

【おすすめのランニングスポットはありますか?】

普段走っているコースは、広瀬川の堤防を若林緑地あたりから名取川まで出て、戻ってくるというコースです。
13キロくらいあるのですが、時間があるときは行き先を変え、20キロくらい走ることもあります。

夜走る人も多いと思いますが、榴ヶ岡公園は夜ライトがついているので、走りやすいかもしれませんね。
街なかは信号が多く、走りにくいところが多いですが、道幅が広く明るいので安全ですし、工夫すれば走りやすいコースを開拓できますよ。

【過去のけがや故障、失敗談について】

10年程前でしょうか、左の脛を痛めたことがあります。

いわゆるシンスプリント(※)です。
完治するまで2ヵ月くらい走れませんでした。

ビギナーの方は足があまりできていないのと、自分のペースが分からないので、知らない間に無理をして、膝や腰を痛めてしまうことがあります。
また、走り出すと痛みが引くことがあり、治ったのかと思ってしまうのですが、これが一番やってはいけないことですね。
ケガの悪化につながるので、何かおかしいと思ったら素人判断はせず、整形外科に行くようにしてください。
ひどいときはレントゲンやCTで異常がないかきちんと診てもらいましょう。

※疲労からくる脛の骨膜周辺の痛み

【継続するために工夫していることはありますか?】

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今は走ることが習慣化しているので、特に工夫していることはありません。

大会を毎月のように申し込み、そのための練習をしているうちに生活の一部になりました。
73歳で100キロ走る知人がいるのですが、その方はフルマラソンでもいまだに4時間を切ります。
今は少しでも長く走ることが目標です。

走れなくなる時まで走りぬこうと思います。

【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】

楽しんで走ってほしいですね、それが長く続けるための秘訣だと思います。

これから始めようと思っているみなさん、興味があるなら少しでも早く始めたほうがよいと思います。
そのほうが長く楽しめますし、あとでよかったなと思う時が必ず来ます。

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私は40代になってから始めましたが、あと5年早く始めていればよかったなと思います。

そしてせっかく始めたのなら、できるだけ長く続けて、長距離のレースなどにも挑戦してみてください。
女性の方は子育てなどで走れなくなる時期もありますが、時間が作れるようになったら、またぜひ再開して長く続けてほしいです。

走ることは心身のバランスを保つのによいと思いますし、何より精神的な若さを得ることができるのではないでしょうか。
そして走っているときは年齢も身分も関係ないので、周りの人とのコミュニケーションも楽しめますよ。

【取材者からの一言】

ベテランランナーの「うるとらおじさん」こと五島さん。
その輝く瞳と素敵な笑顔で語る姿は、とても楽しげでエネルギッシュ!走ることを心から愛し、楽しんでいることが伝わります。
「少しでも長く走り続けたい!」という目標に向かって突き進む五島さんのパワーは、とどまるところを知りません。
たくさんのパワーをいただき、ありがとうございました。