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※ランナーズ“Voice”は、先輩ランナーの主観的な体験談やアドバイス、意見や感想などです。
絶対的な正誤情報をご提供するものではありませんので、
あくまでも先輩ランナーからの貴重なお話の一つとして、楽しいランニングライフの参考にしてください!
※掲載内容は、取材時または更新時の内容です。掲載内容に誤りや古い情報などがありましたら
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また、取材してほしい先輩ランナーさんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!
もちろん自薦他薦問いません!できる限りがんばります!

■掲載日 2013年6月28日
■更新日 2015年1月22日

Runner Data

Voice No. 035

>>ランナーズキャッチコピー

【 トリッパー! 】

  • 【お名前】 今井兼人さん
  • 【年齢】 43歳
  • 【性別】 男性
  • 【ランナー歴】 41年
  • 【好きなブランド】 ホグロフス、パタゴニア
  • 【マイランニングスポット】 広瀬川、山
  • 【所属サークル】 たんぽぽRC
ビギナーランナーへのメッセージ

目標に到達するまでのストーリーをイメージしてみましょう!

【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいと思いますか?】

これから走ろうと考えている方は、「走る」とういくくりを捨てて、天気の良い日にまず外に出てみましょう。
ウォーキングでも散歩でもなんでもかまいません、まずは外に出て身体を動かしながら、景色や空気を楽しんでください!デイトリップ、ショートトリップです。

その行動の中で普段より歩く距離をのばしてみたり、何か新しいものを見つけてみたりと、最初は無理をしないでその日の気分に身体をのせることですね。

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ある程度体力のある方は、無理をすれば長い距離も走れると思いますが、その後のダメージは避けられません。
へたをするとけがをしてしまうこともあるので、無理をせずウォーキング、ジョギング、ランニング、と段階を踏んでレベルアップしていく方がよいと思います。

【始めたきっかけと、走る目的はなんですか?】

遡って考えてみれば走り始めたきっかけは…両親が手を叩くほうにトコトコ走ったことや、小さいころお腹を壊してトイレまでダッシュしたことでしょうか(笑)…意外に早いなと。

また、ぜんそく持ちで、医者から走ることを(運動)をすすめられたのもきっかけの一つです。
それがよかったのかどうかは分からんのですが。

でも一番のきっかけとなったのは、中学生の時に駅伝大会の選手に選ばれたことです。
私はバスケ部だったのですが駅伝選手に選ばれ、その時の先生から「高校に入ったら陸上をやった方がいい」と言われ、悩んだ末に入部しました。
とても環境がよく楽しく続けることができ、本格的に走るきっかけとなりました。

目的は…難しいですね、今はもう習慣化して生活の中に入っていますからね。
無心になれるし、走っていると何か新しい発見があるし、そして何よりチームのみなさんがいるからですかね。
それがなかったら引きこもりになっているかもしれない(笑)。

【必須&おすすめのストレッチやマッサージなどはありますか?】

ゴルフボールで背中や足の裏などをゴロゴロ、ゴロゴロとするのが気持ちいいです。
あと温泉にはしょっちゅう行きますね、疲れがとれます。

また、たまに献血にも行くんですよ。
血を抜かれると身体が新しいきれいな血を作りますし、成分献血は血を戻すときにクエン酸を入れるのでスッキリします…個人的には。
慣れない方はクエン酸中毒になることもあるのでお気を付け下さい。

しかも、待合室にあるものは食べ放題、飲み放題です…おそらく(笑)。
都会だとネイルサービスとか、マッサージをやっているところもあるようなので、おすすめです。

それと、たまにファスティング(プチ断食)もします。
エネルーギーを枯渇させて、デトックス効果もあります。

【お気に入り&おすすめアイテムはありますか?】

お気に入りは、シュイナードドラゴン(パタゴニアの前身)のザックとスントのアンビット時計です。
ザックは主に山に行くときに使います。
スントはバッテリーの持ちがよく、高度も測れるのでとても使いやすく愛用しています。

おすすめはクリオ関連の製品です、これは本当にいいです!!
一度フルマラソンを走る前に、足が突っ張ったような感じがしたので、クリオのクリームを塗ったら突っ張りがなくなったのです。
マッサージ効果のあるふくらはぎ用のサポーターもあり、着けると足がつらなくなるのでこちらもおすすめです。

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ファイテンもおすすめなんですが、うちのチームにヤフオクでファイテンのネックレスタイプのまがい物?を超安価で落札したメンバーがいて(笑)、それはただの首輪だと言っていましたので、正規店での購入をおすすめします。

【走るときに気を付けていることはなんですか?】

お腹が弱いので、トイレのあるところを走ります。
コンビニや公園など、トイレのある場所は頭に入っているので、それに基づいてコースを決めています。

あとは無理しないことです。
気分がのらないときは走りませんし、疲れたら歩くか、もしくはやめます。

走っているときは同じジョガーに挨拶をするようにしています。
海外を走っていると、ジョガーがみんな笑顔であいさつしてくるのでこれはいいなと思って始めました。
日本でやると相手は驚いてちょっと走ってから振り向くことが多いです。
やはり国によって反応は違うみたいですね。

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【よく利用するお店はどこですか?】

梵天食堂です…

ってスポーツと関係ないですね(笑)。

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でもここはチームの聖地なので(みなさんそうですよね?)、練習会の後はほぼ毎回行きます。
大盛り口ハ(無料)、ドリンク飲み放題という素晴らしいお店で、なおかつチームで行くと人数が多いので、お店で「たんぽぽRC」用にオーダーノートをいつも準備してくれます。

おすすめはネバネバスタミナ丼!!

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これのおかげでみなさんレースでの後半の粘りが出てきたようです…たぶん。

【練習内容とおすすめのランニングスポット】

「たんぽぽRC」の練習会が月に2回あり、広瀬川河川敷で10キロのビルドアップトレーニング(走るスピードを徐々に上げていくトレーニング)をしています。

あとは緩急をつけて一人でジョギングをしていることがほとんどです。
距離は多いときで一回30キロ、少ないときでも10キロ以上は走ります。
一ヵ月に250キロくらい走るようにしていますが、フルマラソンの前はもうちょっと走ります。
平日は夜走ることがほとんどです、朝走ろうと思っても最近なんだか起きれなくて。

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ランニングスポットはチームの聖地である広瀬川河川敷です。
あとはそのときの気分で山に入ったり、街なかを走ったり、気になる路地に入ってみたりといろいろです。

【けがや故障、過去の失敗談について】

無理はしないので、けがというけがは今のところほとんどないのですが、年齢的に皇潤やグルグルコサミンが必要かなと思い始めています。

失敗談は、以前山のレースでハンガーノック(極度の低血糖状態)になってしまい、めまいがして、何か食べ物がないかとキノコを探したり、土も食べられるんじゃないかという錯覚を起こしてしまったりしたことです。

このときは途中から歩いて、応援に来てくれた人たちが配っていた果物をたくさんもらって食べました。
それはもう最高にうまくて、生き返る思いでしたよ。

【継続するために工夫していることはありますか?】

チームの練習会に参加してメンバーと一緒に走ることです。
メンバーと一緒にジョグると、いろいろな話を聞くことができ勉強になるので、モチベーションの維持にもつながります。

私はもともと陸上経験者ですが、そうでない途中から始めた人がほとんどです。
みなさんとても意識が高く、いろんな大会に出て記録や距離にチャレンジして楽しんでいます。
そんなみんなのがんばっている姿を見ると、本当にすごいなーと思いますし、そこからの刺激が一番自分のためにもなっています。
みなさん素敵な方ばかりです! 間違いない!

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一人で走るときはデジカメや小銭を持ちます。
走ることもショートトリップです、行く先々でいろんな発見があるので、デジカメで景色を撮ったり、買い物をしたり、博物館や美術館に寄ったり…周りは汗臭くて迷惑でしょうが。
実際、走ろうと思っていても歩くこともけっこう多いです。

レースに出るときは、スタートに立てばそれ以上でもそれ以下でもないので、その時の自分がベストであると受け入れています。

故障しているときもあるし、「あの時もっと頑張れば!」と思うときもありますが、その時頑張れていないのであればそれが全てです、「たら・れば」はないと思っています。
そう思ってしまうと後悔してしまいますからね。
継続するにはその時々の、環境や自分を受け入れ、ゴールで完結することです。

【ランニングのほかに行っている運動はありますか?】

以前はフットサル、テニス、バレー、バスケ、エアロビ、水泳…などなど、していましたが、現在は登山やゴルフで走ってます。

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【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】

最初は無理せず、楽しみましょう!
そして、目標ができたら走っている自分やストーリーをイメージしてみましょう!
目的・目標はもちろん人それぞれ、そこに到達するまでのストーリーをイメージしてみるのです。
自己陶酔、アファメーション(自分自身に対して行なう肯定的な「自己宣言」)、いいじゃないですか。
前向きな考えを持つことが大事です。

スポーツで前にしか進まない競技というのは数少ないですし、走る行為は禅にも似ていると言われています。
バックはないから、前にしか進まないからこそ、無理せずに常に選択肢を持つことが大事です。
ペースを落とす、小走り、歩く、やめる、遠回りしてもいいし、休んでもいい。

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いつ走るんですか? 今じゃなくてもOKです!

特にビギナーの人は無理して走らないで、最初は気分がのったら走るくらいでいいんじゃないでしょうか。

【印象に残っている思い出はありますか?】

四国の八十八カ所、1400キロを9日間かけて、ランとママチャリで回ったときのことですね。
野宿しながらの旅だったので、終えたときは「体力があってえがったなぁ」と思いました。

あと、東日本大震災の時に東京にいて帰る手段がなくなってしまったので、現地でマウンテンバイクを購入しました。
実はお店の自転車は売り切れだったのですが「仙台まで自転車で帰る」と言ったら、お店の人が奥から自転車を出してきてくれたんです。
それに乗って仙台まで必死になってこいで、27時間かけて帰ることができました。
計算ではもっと早く帰れる予定だったんですけど、坂とかあるしそんなわけないですよね、甘く見てました。

でもまたまたこのときも「体力があってえがったなぁ」と思いましたね。
まあこれは極端な例ですが、「走れることってええなぁ、走っていてえがった」と思いましたね。

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走れるってとても便利だと思いますよ。
買い物行ったりどっか行ったりするのも、走れれば「走って行こう!」となりますからね。

小さな旅でも旅は旅、みなさんも走っていろんなことを楽しんでください。

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【取材者から一言】

走ったり歩いたりすることも小さな旅、そう思うとなんだか余計に楽しく思えますね。
取材でお話を聞いているときも、楽しそうに走る今井さんを想像してました(笑)。

そして、お互いに刺激し高め合える仲間がいるというのは、とてもよいことですね。
チームの練習会の楽しそうな雰囲気が伝わってきましたよ!
これからも素敵なみなさんと、なかよく楽しく走ってください!!

…それにしてもネバネバスタミナ丼、うまそうですね。