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※ランナーズ“Voice”は、先輩ランナーの主観的な体験談やアドバイス、意見や感想などです。
絶対的な正誤情報をご提供するものではありませんので、
あくまでも先輩ランナーからの貴重なお話の一つとして、楽しいランニングライフの参考にしてください!
※掲載内容は、取材時または更新時の内容です。掲載内容に誤りや古い情報などがありましたら
こちらまでご連絡をいただけましたら幸いです。
また、取材してほしい先輩ランナーさんがいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!
もちろん自薦他薦問いません!できる限りがんばります!

■掲載日 2013年9月12日
■更新日 2015年1月22日

Runner Data

Voice No. 040

>>ランナーズキャッチコピー

【 チャリティー×ファンランのイベントを宮城でやりたい! 】

  • 【お名前】 三浦朋子さん
  • 【年齢】 34歳
  • 【性別】 女性
  • 【ランナー歴】 約6年
  • 【好きなブランド】 anima、asics
  • 【マイランニングスポット】 泉パークタウン、榴岡
  • 【所属サークル】 DATE ANGELS
ビギナーランナーへのメッセージ

自分に合った楽しみ方を見つけて下さい。

【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいと思いますか?】

楽しく走るための環境作りが大事だと思います。

私はたまたま親戚にランナーの人がいたのと、よいランニングクラブに出会うことができたので、周りに一緒に走ってくれる人やいろいろ教えてくれる人がいました。
始めたばかりのころは分からないことも多いと思うので、身近に相談できる人がいるととてもよいと思います。
ランニングサークルや、スポーツジムのランニングチームなど、気軽にいろんな人と走れる場所があるので、そういったところに入ってみるものよいと思いますよ。

また、走るのが楽しくなるアイテムを見つけることも大事だと思います。
私が最初に買ったシューズは、Nikeのカスタマイズシューズでした。
シューズの各パーツの色を自分の好みで組み合わせできるので、自分だけのお気に入りの一足に仕上げることができます。
お気に入りのアイテムがあると、それを身に付けることが楽しくて走りたくなりますよ。

慣れてきたら何かレースに出てみるのもよいと思います。
私は、以前近所で市民マラソンが開催されていたこともあり、大会はわりと身近な感じがあったので、クラブに入る前から参加していました。
実際参加してみると刺激が多くテンションも上がるので、気になる大会があったらぜひ参加してみて下さい。

大会はとても楽しいですよ!!

【始めたきっかけと、走る目的はなんですか?】

小学生の時陸上クラブにいたので、走ったり駅伝を見たりするのはもともと好きだったのですが、この陸上クラブが顧問の先生の退職とともに、突然廃部になるという衝撃的な幕切れを迎え、それ以来しばらく走ることから遠ざかっていました。

その後、結婚して仙台に来たあと、何か運動をして体を動かしたいなと思っていたときに、“また走ってみようかな”と思ったのがきっかけでランニングを再開しました。
時間があればすぐできる手軽さがよく、楽しく気分転換にもなるのでそれ以来続けています。

そして、ランニングクラブ「DATE ANGELS」に入ってからはたくさんの仲間もできました。
みんなと一緒に走るのはとても楽しいですし、クラブにはすごい先輩ランナーさんがたくさんいるので、自分の目標を作る上でもとてもよい環境です。
また、一人ではトライできないようなことでも、応援して一緒に走ってくれる仲間がいると“挑戦してみよう!!”という気持ちになります。

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よい環境のなかで楽しく続けることができ、とてもよかったと思っています。

【必須&おすすめのストレッチやマッサージなどはありますか?】

走る前はクラブで習った約10通りのストレッチをするようにしています。
独特な動きのストレッチもありますが、今は流れを覚えたのですらすらできるようになりました。
走り終わったあともクールダウンの体操をするようにしていますが、マッサージなど特別なことはしていません。

様々なストレッチがありますが、走る前後に身体を動かすのはとても大事だと思います。

【お気に入り&おすすめアイテムはありますか?】

SUPERfeetのインソールがお気に入りです。
始めてフルマラソンを走るときに不安があったので、クラブのトレーニングパートナーに相談したところ、このインソールをすすめられました。
とてもフィット感がよくて疲れにくく、おかげでフルマラソンも無事完走することができました。

今まで大きなけがなくやれているのはこのインソールのおかげかもしれませんし、なんといっても安心して走れるというのがとてもよいです。

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ウェア関係は「anima」がお気に入りです。
とにかくデザインや柄がかわいいので、着ているだけで楽しくなります!
animaは、ランニングだけでなく、ヨガやフィットネスなどにも対応したブランドで、おしゃれも楽しみながら気持ちよく走りたい方におすすめです。

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【走るときに気を付けていることはなんですか?】

震災後道路や歩道に凹凸が増え、暗いときに走ると見えなくてつまずいてしまうことがあるので、なるべく明るい時間に走るようにしています。

そして、練習で長い距離を走るときは、誰かと一緒に走るようにしています。
私のなかでの長い距離は10キロ以上なのですが、一人で走ると飽きてしまい気持ち的にもつらくなってしまうんです。
誰かと走ると“がんばらなきゃ”という気持ちになり、お話をしながら走ったりもできるので一人のときより楽しく走ることができます。

走る距離に合わせてウェアも使い分けています。
例えば、距離が短いときはタイツのサポート機能はあまり気にする必要がないので、デザイン重視で選びますが、長い距離を走るときはサポート機能のしっかりしたものを選び、ソックスも5本指のものを履くようにしています。
距離が長くなれば当然負担も大きいので、故障を防ぐためにもふだんから履いていた方がよいと思います。

【よく利用するお店はどこですか?】

アイテム数が豊富なので、ゼビオの泉中央店によく行きます。
残念ながらお気に入りのanimaのショップは仙台にないので、帰省した時にショップに行っています。

ソックスやインソールは萬有接骨院(旧 葵接骨院)で相談し、自分に合うものを教えてもらっています。
身体に何か違和感がある時なども、相談するとランナー目線で診てくれるのでとても助かっています。

【練習内容とおすすめのランニングスポット】

練習は週に2回くらいで、一回に5キロくらい走ります。
忙しくてなかなか走る時間がないのですが、週末時間があるときは10キロくらい走ったりクラブの練習で走ったりしています。

おすすめのスポットはKスタ周辺です!!
ランナーさんにも人気のこのスポットは、一周約2.5キロの平坦なコースで、信号もあまりないのでとても走りやすいコースです。

それと、クラブでイベントを企画してくれる人がいて、秋保まで走って温泉に入って帰ってきたりすることもあります。
普段走らないコースをみんなで走るのもとても楽しいのでおすすめです。

【けがや故障、過去の失敗談について】

幸いにも今まであまりけがをしたことがないんです。
周りに経験豊富なランナーさんが多く、良い環境で続けられているおかげだと思っています。

失敗談と言えば、初めてフルマラソンに挑戦したとき、35キロの壁を恐れすぎてペース配分を間違ってしまったことがあります。
4時間台でゴールしたかったのですが、初めてのフルマラソンで少々緊張してしまい、ペースを落とし過ぎてしまいました。

無事35キロ地点には着いたのですが、その時すでに4時間半も経っていて慌ててペースを上げゴールへ向かいました。
なんとか4時間台でゴールしようと必死に走ったのですが、あと少しというところで間に合わず、5時間34秒でゴールしました。

無事完走できたのはよかったのですが、目標の4時間台を達成できず悔しい思いをしました。

またフルマラソンに挑戦したいと思っていますが、宮城県にはフルマラソンの大会がなく、他県の大会にエントリーするのもなかなか難しい状況なので、まだいつになるか分かりません。
でも、走ることは歳を重ねてもできるので、子供が大きくなってから楽しむこともできますし、旅行などと組み合わせて楽しむこともできます。

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楽しみを後にとっておくことができる、そんなところも走ることの良いところだと思います!!

【継続するために工夫していることはありますか?】

目標にする人を作ることと、誰かと一緒に走ることですね。

身近に目標となる人を作るのはとてもよいことだと思います。
教わることも多いですし、その方から応援してもらったりすることで、続けていくうえでのモチベーションもアップします。

私は同じクラブに目標にしているランナーさんがいて、いつもその人の背中を追いかけて走っています。
レースの時もその人の近くでスタートして走ると、なんだか引っ張ってもらってる感じがするんです…と言ってもその人の方が全然速いですし、私が勝手に付いて行っているだけなんですけどね(笑)。

クラブに入るといろんなランナーさんに出会えますし、みんな応援してくれるので声を大にして目標を言うことができます。
そういう環境にいれること、そして身近にそういう方々がいることを本当にありがたいと思っています。

それともう一つ、目標設定は日々の生活とのバランスを考えて設定するようにしています。
達成できなかったときに落ち込んでしまわないよう、忙しいときは無理な目標は設定せず、大きな目標は余裕のあるときに設定します。

【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】

慣れて少しずつ距離が伸びてくると、どんどん楽しみも増えていきます。
短い距離でもいいのでまずは目標を作り、その距離を走れるようになるまで続けてみて下さい。
そして、慣れたらぜひ大会にも参加してみてください!
続けることでまた新たな楽しみが見つかると思いますし、出会いも増えていくと思います。

楽しく続けるためにはお気に入りのアイテムを揃えたりして、走ることが楽しくなるような工夫をしてみるのもよいかもしれません。
また、今は種目も増えて、走ることの楽しみ方も多様化しているので、ロードを走るだけがランニングではありません。
トレイルランなどもとても人気があるので、自分に合った楽しみ方を見つけてみて下さい。

一人で走るのもよいですが、興味のある方はクラブに入ってみるのもよいと思いますよ。
私のクラブにはいろいろなタイプのランナーさんがいますが、それぞれのランナーさんの目的に対応してくますし、応援してくれます。

ランニングクラブやサークルの方たちは、みんな気さくでいつでもウェルカム状態なので、興味のある人は気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

【PARACUP(パラカップ)との出会い】

三浦さんは、10月6日に開催されるチャリティランニングイベント「第2回 PARACUP SENDAI」の実行委員長を務めています。
今回、PARACUPとの出会いや、大会に対する想いなどをお伺いしてきましたので、ご紹介したいと思います。

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私がPARACUPを知ったのは、走り始めて3年くらい経った頃です。

東京に「RunGirl★Night(ランガール★ナイト)」という、女性の視点にとことんこだわって作っているマラソン大会があります。

走ることにさらに興味を持ち出したときに、この「RunGirl(ランガール)」の方たちがいろんな人を巻き込んで一つの大会を作り上げていく様を、たまたまTwitterを通して知る機会がありました。

その活動にとても影響を受けた私は“応援したい”と強く思うようになり、その方たちとやりとりを始め、そのなかで、東京で開催されていた「PARACUP」の事を教えてもらったのがきっかけでした。

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PARACUPの話を聞き、どんな大会なのか体験してみたいと思った私は、ボランティアスタッフとして大会に参加してみたのですが、そこでものすごい衝撃を受けました!!

こんなに楽しくて、温かくて、手作り感満載の大会は初めてで、スタッフの方も事務局の方もみんな楽しい方たちばかりでした。
そして、みんなで時間をかけて丁寧に作り上げたという感じが、当日の雰囲気からとても伝わってきて、それは私がそれまでに体験した大会とは全く異なるものでした。

さらに、ただ楽しむだけではなく、参加したみなさんが走ってくれたことが、誰かのためになるという「チャリティー」の面にもとても共感を持ち、みんなの目標をみんなで達成する、そしてそれに参加しているという実感をみんなが持つことのできる、とても素晴らしい大会だと思いました。

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すっかりPARACUPに感動した私は“東北でもこの大会を開催すべきだ、開催したい!!”ととても強く思うようになったのですが、現実的に考えて、実際に開催するのはとても難しく、すぐには行動に移せずにいました。

しかし、2年半前に起きた東日本大震災のあと、多くのものが失われ、今まで当たり前だったことがそうでなくなってしまった被災地の状況を見た、東京のPARACUPのメンバーたちが、東北の地で大会を開催することに意義を見出し、声をかけてくれました。

そのことがきっかけとなり、一度は無理かと思った東北でのPARACUP開催に向け動き出し、昨年第1回PARACUP SENDAIを仙台空港周辺エリアで開催することができました。

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このように、一市民ランナーの“大会を作りたい”という強い想いと、同じような想いを持った仲間が一緒に作り上げたのが「PARACUP SENDAI」です。

開催に向け集まってくれた事務局メンバーや、協力してくださった皆様、そして参加してくれたランナーさんやボランティアさんと、みんなで楽しい一日を作りたいという想いを持って取り組み、開催することができました。

そして、開催までの活動を通して本当に多くの方と出会えたこと、そして、地元の方たちのお話から被災地の状況をよく知ることができたことは、私にとっての財産となりました。

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10月6日に開催する第2回大会も、きっと楽しくて心に残る一日になりますので、ぜひみなさんに参加していただきたいです。
大会に参加していただくことが、被災した子供たちや地域の方々の支援にもつながります。

たとえ一人の力は小さくても、それがみなさんにとって何かを思うきっかけになれば嬉しいですし、未来の子供たちへ向けてこの気持ちをつないでいき、みんなで一緒にあの場所を盛り上げていきたいと思っています。

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【取材者から一言】

三浦さんのお話を聞いていて、素敵な仲間と楽しく続けられるというのは、とてもいいことなんだと思いました。
みんなで応援し助け合うことが、目標を達成するための大きな力にもなりますよね。

大会を開催することもきっと同じだと思います。
「第2回PARACUP仙台」きっと素晴らしい大会になりますよ!!

そして、またいつかフルマラソンにも挑戦して、ぜひ目標を達成してください。
応援しています!!