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※ランナーズ“Voice”は、先輩ランナーの主観的な体験談やアドバイス、意見や感想などです。
絶対的な正誤情報をご提供するものではありませんので、
あくまでも先輩ランナーからの貴重なお話の一つとして、楽しいランニングライフの参考にしてください!
※掲載内容は、取材時または更新時の内容です。掲載内容に誤りや古い情報などがありましたら
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■掲載日 2013年12月13日
■更新日 2015年1月22日

Runner Data

Voice No. 047

>>ランナーズキャッチコピー

【 マラソンは根性の見せどころ!! 】

  • 【お名前】 名須川正伸さん
  • 【年齢】 44歳
  • 【性別】 男性
  • 【ランナー歴】 5年
  • 【好きなブランド】 アシックス
  • 【マイランニングスポット】 若林緑地
  • 【所属サークル】 たんぽぽRC
ビギナーランナーへのメッセージ

思っていたより走れる自分に驚くと思いますよ!

【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいと思いますか?】

まずはウォーキングから始めてみてください。
ふだんあまり歩かない人も、がんばって30分歩けるようになるまで続けましょう。
続けているうちに“ちょっと走ってみようかな”と思うときがあると思うので、そう思ったら走ってみてください。

すると、実は歩くより走る方が楽なことに気付くと思います。
そこがランナーとしてのスタートだと思いますので、あとは無理をせずゆっくり時間と距離を延ばしてみてください、そうすると意外と走れる自分に驚くと思いますよ。

そして、走り出したらちゃんとランニングシューズを用意しましょう。
私は最初何もアイテムがなかったので、ホームセンターで買ったすごく安いシューズで走ったら、軽いだけでクッション性が全然なかったので、ひざを痛めてしまいました。

何も分からずに軽さだけでシューズを選ぶのは危険なので、まずはクッション性重視で、足に負担のかからないものを選びましょう。

【始めたきっかけと、走る目的はなんですか?】

2008年の松島マラソン10キロの部に、知人に半ば無理やりエントリーさせられて走ったのがきっかけです。

実は私は走るのが好きではなかったので、全然興味もなかったし走りたくなかったんです。
学生の時サッカー部でよく走らされていたので「走る=走らされる」という印象があり、また当時の辛い練習も思い出すので、エントリーしたものの正直本当に走りたくありませんでした。

その時ちょうど北京オリンピックをやっていて、マラソンを見ながら「マラソンだけは絶対にやりたくないな」と言っていたくらい好きじゃなかったんですよ。
その反面、高校駅伝や都道府県駅伝はよくテレビで見ていたので、見るのは好きだったんですけどね。

結局いやいやながらも出場したのですが、なんと!無事走り終えたとき思いもよらぬ気持ち良さや感動、そして童心に帰ったようななんとも言えない心地よさを感じ、また走りたいなと思ってしまったんです!

本当はこのレースが終われば、もう走るつもりなんか全くなかったんですが、思いのほか楽しくてもっと走ってみたいと思い、すぐ次の大会にエントリーしました。
この時からすでにハマり始めていたんでしょうね。

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目的に関しては特になかったんですが、エントリーしてから本番までの間に練習して自分が走れるようになってくると、楽しくて自然にどんどんハマっていった、という感じです。
成長とともに “自分ってまだこんなに走れるんだ” と思い、走ることがどんどん楽しくなっていきました。

【お気に入り&おすすめアイテムはありますか?】

走り始めたばかりのころからプロテインを飲んでいます。
ザバスの長距離用のプロテインで、ちょっと値段は高いんですが、走った後に飲むと筋肉疲労が残りにくいんです。
そのほかにも疲れが残らないよう、DHCのサプリも飲んでいます。

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ザムストのサポーターもおすすめです。
筋肉の揺れを抑えてくれるので、走っているとき足が軽くなり、疲労も軽減してくれます。
以前はフルマラソンの時だけ着けていたのですが、今はハーフマラソンなど短い距離のレースでも着けるようになりました。

【走るときに気を付けていることはなんですか?】

夜走ることが多いので、車に引かれないよう気を付けています。
なるべく目立つ色のウェアを着て、横断歩道を走るときはすぐ止まれるようゆっくり走ります。
相手が止まってくれるだろうと思うのではなく、自分がいつでも止まれるようにしないと危険です。
それでも何度かひやっとしたことがあり、実際事故にあった方もいるので、ランナー優先とは思わず気を付けて走るようにしています。

【よく利用するお店はどこですか?】

自転車で通勤しているので、会社帰りにステップスポーツに行き、女性スタッフと話して元気をもらっています(笑)。
ゼビオのザ・モール仙台長町店とあすと長町店も家が近いのでよく行きます。

最近インソールを気にするようになったので、ショップに行ったときはよく見ます。
自分はハイアーチなのでシューズもクッション性を重視しているのですが、ある意味シューズよりインソールの方が大事かもしれない、と思うほどその効果を感じていて、特にレース中盤の疲労度などははっきり違いがでます。

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【練習内容とおすすめのランニングスポット】

平日は週に2回くらい、夜に走ることがほとんどです。
せっかく走るなら負荷をかけたいので、近所の坂を何本も登ったり、広瀬川沿いの若林緑地を1人で走って、スピード練習をしたりしています。
距離はだいたい10~15キロくらいだと思います。

夜の若林緑地は真っ暗なんですが、必ず何人かランナーさんが走っているんですよ。
暗闇で息を切らしながら走ると、集中できて気持ちがよいですよ。

週末は月に2回、たんぽぽRCの練習会があり、10キロのビルドアップ走(走るスピードを徐々に上げていくトレーニング)をしています。
速い人が多くてなかなかついていくのが大変なんですが、とても楽しい時間です。

あとは大会に出ていることが多いですね。
大会も練習会もない週末は、青葉山や八木山など上り坂の多いコースを、最低でも20キロは走っています。

【けがや故障、過去の失敗談について】

2011年の8月上旬に参加した大会で、腸脛靭帯炎になってしまいました。
湿布を貼ったり電気治療をしたりしてもなかなかよくならず、これからずっとこれと付き合っていかなければいけないのかと不安になりました。

その後2・3ヵ月経っても治らなかったので、練習もしばらく控えていたのですが、10月下旬にちょっと走ってみたところ、やはり痛むのでその足をかばうように着地の仕方を変えてみました。
すると、なんとも不思議なことに痛みがスーッと消えたんです!!
その後も着地に気を付けて走るようになったらまったく痛まなくなり、改めてフォームの大切さを知りました。
今まで何をやってもだめだったのに、ちょっとしたことで治ってしまったので、とても不思議な感じがしました。
おかげで11月のフルマラソンにも無事参加することができました。

失敗談は、今年の北海道マラソンで低調性脱水(塩分不足)になり、身体がしびれて力が入らず倒れそうになってしまい、30キロ地点でリタイアしたことです。
ちゃんと水は飲んでいたんですが、塩分も摂らないと水分だけではだめなんですね。

走っているときは辛かったんですが、リタイア後に経口補水液(塩分・ブドウ糖を含む水)を飲み、点滴を打ったらあっという間に元気になりました(笑)。

【継続するために工夫していることはありますか?】

たくさん大会にエントリーすることです。
目標設定の意味もありますが、大会は楽しいのでどんな大会があるのか探すだけでもわくわくします。
遠征もとても楽しいですよね。
仲間と走っておいしいもの食べて、旅行感覚で楽しめますし、せっかくエントリーしたんだからがんばって走らなきゃ、と思えば練習も苦ではありません。
今はなるべく間を開けないようにしているので、年間に20回くらいエントリーしています。

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練習で工夫していることは、マイコースをたくさん作ることです。
いつも同じコースだと飽きてしまうので、その時の気分に合わせて走れるよう、何パターンも作っておくと楽しく走ることができます。

【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】

ぜひランニングサークルに入ることをおすすめします!
仙台にもたくさんのサークルがあり、どこも新人さんの入会を心待ちにしているので、大歓迎してくれると思いますよ!

いろいろなタイプのグループがあり、いろいろなタイプのランナーさんがいるので、自分が興味を持ったサークルがあったらぜひそのチームの人と走ってみてください。
経験豊富なランナーさんからは、ためになる話がたくさん聞けるので、成長できると思います。

そして、目標に向かって走るためにも、大会にエントリーすることをおすすめします。
申し込んでしまえばあとは走らざるを得ないので、まずはエントリーしましょう(笑)。
練習にも熱が入ると思いますよ。

大会を経験すると分かると思うのですが、練習と大会は違うので、自分が思っていた以上に走ることができて、びっくりすることがあると思います。
それが自信につながり、走ることがさらに楽しくなるので、興味のある大会があったら積極的に参加してみてください。

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【印象に残っている思い出はありますか?】

第1回の神戸マラソンが印象に残っています。
同じ年に、福島のいわきで初めてフルマラソンに挑戦したのですが、予想以上の辛さとダメージで、終わった直後は正直もう二度とフルマラソンには出たくないと思いました。
しかし、その後神戸マラソンのエントリーが始まった時に、第1回目の大会ということもあり、なんとなく軽い気持ちでエントリーしたら、東日本大震災の被災県在住ということで無条件当選になり、参加が決まりました。
もうフルマラソンには出たくないと思っていた反面、心のどこかではフルマラソンでちゃんと結果を出したいと思っていたのだと思います。

せっかく出るならがんばろう!と思ったのですが、その後ひざの調子がずっと悪くて、あまり練習ができず、筋トレなどをメインにトレーニングをしていたところ、先ほど話したように、10月下旬に突然ひざが治り走れるようになったので、そこから大会に向け本格的に練習をしました。

神戸マラソンは、私にとって初めての都市型レースだったのですが、とにかく応援がものすごくて感動し、走っている間ずっと目がうるうるしてしまいました。

けがとの戦いもあったので、十分な練習をできたとは言えませんが、無事ゴールすることができ、さらにこのときサブスリーも達成できたので、この日のためにやってきて本当によかったなと、心から思いました。
ゴール後はもちろん涙をこらえることができませんでしたね。

これを機に私はフルマラソンに完全にハマってしまい、今は全国の都市型マラソンを求めて、いろんなところで走っています(笑)。
フルマラソンの記録更新が目標でもありますね。

それともうひとつ!
今年6月の「メイク・ア・ウィッシュ チャリティー駅伝大会」の抽選で、グアムの往復航空券が当たったんです!!
せっかくなので、8月に家族全員でグアムに行ってきました。

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現地ではもちろん朝ランを満喫してきました。
いつもと違う雰囲気の中を走るのはとても気持ちよく、楽しかったですね。
結果的にちょっと高くつきましたが、いい家族サービスになりました。

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【取材者から一言】

一回きりのつもりで、しかもいやいや参加した大会がハマるきっかけになるとは驚きですね。
お話を聞いていて、名須川さんの走りに対する強い想いをジリジリ感じたので、以前興味がなかったというのが信じられませんでした。
という私も以前は全く興味がなかったので、何がきっかけになるか分からないですね。

これからもけがに気を付けて、レースに大会に思いっきり楽しんで下さい。
※魅惑の暗闇練習、気を付けて走ってくださいね。