【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいと思いますか?】
まずシューズを買いましょう!
とりあえずシューズがあれば、他の物はなくても走れます。
という私も、実は始めた当時は専用のシューズがあるということさえ知らず、入会したランニングサークルの最初の練習会の時、普通 のスニーカーで参加してしまいました。
他の方から「まずはシューズを買いましょう、足痛めますよ」と言われたのを覚えています。
私は最初スポーツジムでトレッドミル(ランニングマシーン)を使い、ひたすら走りました。
そのころはジムでしか走っていなかったのですが、次第に長い距離を走れるようになり、外で走ってみたいなと思い始めたんです。
外で走り始めると、今度は一緒に走る仲間がほしいなと思うようになり、サークルに入会しました。
【始めたきっかけと、目的についてお聞かせください】
実は私、始めようと思って始めたわけじゃないんですよ。
ジムに通い始めた理由というのも、つらいことが続き現実逃避したい時期があり、何か夢中になれるものがほしかったんです。
何かに打ち込んでいないと自分を見失いそうな感じがして、とりあえずジムに通い始めました。
道具もいらないし、とりあえず走ってみようと思い、それだけに集中してひたすら走りました。
すると、頭がとてもすっきりして気持ち良かったんです。
その後は、 先ほど言った流れで、サークルに入会し、本格的に走るようになりました。
走る仲間が増えると、楽しいことがどんどん増えていきました。
走る目的は、楽しむためです。
走ること自体も楽しいですし、人との出会いや交流も楽しみの一つです。
走り始めてから、いろいろな業種や年代の方と出会うことができました。
私はゆっくり走れるフルマラソンが好きで、年に何回か大会に出場しています。
制限時間の厳しくない大会を選んでいます(笑)。
宮城県にはフルマラソンの大会がないので、県外の大会にエントリーするのですが、旅行も兼ねて楽しんでいますよ。
宮城でもぜひフルマラソンの大会を開催してほしいと思っています。
【必須&おすすめのストレッチやマッサージなどはありますか?】
知り合いの鍼灸院でマッサージやお灸をしてもらうことはありますが、ストレッチはあまりしないんです。
ゆっくりペースですが、いきなり走ります。
走っていて痛みを感じたときにストレッチします。
それでは遅いですし、本当はよくないんですけどね。
【お気に入り&おすすめのアイテムはありますか?】
今使っているアシックスのシューズです。
とても履きやすいです。
アシックスが一番自分の足に合っているので、シューズはアシックスと決めています。
おすすめアイテムは、ワセリンです。
マメ防止の為に指の間にすりこんだり、ウェアの擦れる部分にすりこんで使用します。
安いのに、万能!レース時には必ず使っています。
雑誌のランナーズもおすすめです。
忘れていたことや、基本の「き」を再確認できますし、大会の情報も確認しています。
それと、たまに鉄分を飲むときがあります。
疲労がとれないとか、思うように身体が動かないというとき、貧血が原因だったりするときがあるんです。
走っている方に意外と多いようなので、いつもと違うな、と感じるときは貧血を疑ってみてください。
【走るときに気を付けていることはなんですか?】
夜走る時は、明るいところを明るめの色のウェアを着て走るようにしています。
暗いところはできるだけ避け、街なかなどの明るいところを、できれば何人かで走った方がよいと思います。
冬は喉風邪をひくことがあるので、予防にマスクをして走っています。
耳あてをして、帽子もかぶっているので、すこし怪しいですけれど(笑)。
【よく利用するお店はどこですか?】
特に決まってないです。わりとネットでの購入が多いです。
【練習内容とおすすめのランニングスポットについて】
練習は週に4回、平日2回と土日です。
距離は、土日は一回に15~20キロ、大会前は30キロくらい走ります。平日は6,7キロくらいです。
一応、月間走行距離200キロを目標にしているのですが、最近あまり達成できていません。
走る時間帯は決まっていませんが、朝が好きですね。
おすすめスポットは若林緑地や青葉山(青葉城跡)です。
台原森林公園も走っている方が多いです。
坂が多いので、脚力がつくと思います。
LSD(長い距離をゆっくり走る)なら、着替えをリュックに詰めて、秋保・作並まで走って温泉、というコースも楽しいです。
【けがや故障、過去の失敗談について】
足の裏が痛くなる足底腱膜炎や、腸脛靭帯(膝の外側)を痛めたことがあります。
いつも右足なので、バランスの問題なのかもしれません。
今は、大会時には足底腱膜炎予防のテーピングと膝サポーターを使用しています。
失敗談はいろいろありますが、実は極めつけの失敗談があるんです…。
NAHAマラソンに出たときのことです。
初の南国遠征で、お祭り気分で楽しみ過ぎ、疲労、飲酒、寝不足・・・不安因子を積み重ねてしまいました。
そして、大会当日、レースの途中に脱水症状で倒れてしまったんです。
幸いにも搬送先の病院で意識は戻ったのですが、携帯電話もお金も何も持たずに走っていたので、連絡の取りようがなくとても困りました。
なんとか仲間に連絡が付き、迎えに来てもらったのですが、大変な迷惑をかけてしまいました。
今だからこうやって話せますが、もしも意識が戻らなかったらと思うと、いまだに怖いです。
あまりに安易だった自分の行動に、しばらく立ち直ることができず猛省しました。
もちろん、それ以来走る前日のお酒はやめました。
そして、練習の時でも必ず携帯電話と小銭を持つようにしています。
いまでも迷惑をかけた仲間には本当に申し訳なく思っています。
【継続するために工夫していることはありますか?】
無理をせず、楽しんで走るように心がけています。
ランニングはやりたいときに、気軽にできるのが良いところだと思っています。
逆に走りたくないときは、無理して走らないようにしています。
ただ、走るか迷った時は、とりあえずウェアを着て、気持ちを走る方に持っていきます。
そのまま外に出てみると、途端にやる気がでることもあるんですよ。
【走っているときは、どんな気分ですか?】
いつも走っていると、最初の3キロがとてもつらくて、足が痛くなったりするのですが、それを超えるとハイになり、どこまでも行ける気がしてくるんです。
ほぼ毎回3キロを超えると、身体が軽くなり、足の痛みも消え、そのまま20キロくらいまでは、調子よく走れるような気がします。
【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】
とりあえず、大会前日は禁酒!ですね(笑)。
まず自分なりの目標を立ててみることだと思います。
何キロ走るとか、必ず週に1回は走るとか、何でもよいと思います。
無理をせず、自分のやり方で、自分の走りを楽しんでいるうちに、いつの間にかランニングが生活の一部になってくると思いますよ。
【取材者から一言】
走ることを楽しみながら、ひたむきに取り組むのりさんは、とても朗らかで健康的な方でした。
大会で思わぬ出来事もございましたが、とても楽しいランナーライフを送られているようです。
気分がスッキリしないときは、走ってリフレッシュ!魅惑の「3キロ過ぎからのハイな気分」、味わってみたいですね。