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※ランナーズ“Voice”は、先輩ランナーの主観的な体験談やアドバイス、意見や感想などです。
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あくまでも先輩ランナーからの貴重なお話の一つとして、楽しいランニングライフの参考にしてください!
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■掲載日 2013年1月11日
■更新日 2013年11月26日

Runner Data

Voice No. 009

>>ランナーズキャッチコピー

【 中距離大好き長距離ランナー 】

  • 【お名前】 Y・Iさん
  • 【年齢】 24歳
  • 【性別】 男性
  • 【ランナー歴】 11年
  • 【好きなブランド】 ナイキ
  • 【マイランニングスポット】 仙台市陸上競技場やその周辺
  • 【所属サークル】 Born To Run
ビギナーランナーへのメッセージ

筋トレで、走るための下地作りをすることが大事!

【ランニング初心者の方は、まず何から始めればよいと思いますか?】

最初は自分のペースが分からないので、距離は決めずに、時間を決めて走った方がよいと思います。

距離を決めて走ると、頑張りすぎて無理をしてしまい、足を痛めてしまうことがあります。
はじめは10~20分でもよいので、決めた時間を走り続けることができる自分のペースを身につけることから始めてください。
慣れてきたら、少しずつ走る時間をのばしていくとよいでしょう。

シューズ選びもとても大事です。
お店で選ぶときは、できるだけ両方履いて歩いてみるようにしてください。
合わないシューズで走ると、まめができたり擦れの原因となります。
店員さんに詳しく聞きながら選ぶようにし、サイズ計測のサービスをしてくれるお店の場合は、ぜひ活用してください。
もしお持ちのシューズで、自分の足によく合いランニングに使えるものがあるなら、それでもよいと思います。

【始めた当初のトレーニング法や、気を付けていたことはなんですか?】

もともと私はバスケットボールをしていたのですが、練習で走ることが多く、次第に自分のタイムが気になるようになりました。
記録を更新するのが楽しくなり、その流れで陸上を始めました。

やはり走ることは身体への負担が大きいスポーツなので、基礎のトレーニングができていない状態での走り込みには、注意したほうがよいと思います。

特に年令の高い人などは、けがをしやすいので、マイペースにゆっくりと始めるようにしてください。

【必須&おすすめのストレッチやマッサージなどはありますか?】

走ったあとのアイシングとストレッチです。

走って負荷が加わった個所は、疲労し熱が生じます。
これはランナーの方に多く見られる、シンスプリントという骨膜の炎症の原因にもなるので、熱を冷ますことは非常に大事です。
なるべく走り終わった直後に、ひざとすねをしっかり冷やすようにしてください。
あまり長時間行う必要はありません。

ストレッチに関しては、走ったあとに行うと疲労の抜けが早く、故障の予防にもなります。
特にふくらはぎ(アキレス腱部)や、すねを伸ばすようにしています。

また、長い距離を走ると、足の裏のアーチ部(土踏まず)のクッション性がなくなり、足の裏を痛めてしまうことがあります。
走ったあとにゴルフボールを踏んで、足裏のマッサージをしたり、アーチ部を鍛えるトレーニング「タオルギャザー」(床に敷いたタオルを足の指で手繰り寄せる)も効果的です。

けがを予防するためにも、筋トレで走るための下地作りをしてからランニングを始める、もしくは同時並行で筋トレを行ったほうがよいと思います。
身体が出来上がる前に無理をして、けがでやめてしまう方が多いですが、それは非常にもったいないことです。

【お気に入り&おすすめのアイテムはありますか?】

シューズに関しては、足への負担軽減のために、はじめは多少重くても、底が厚くクッション性のあるものを選んでください。

おすすめアイテムは、サングラスです。
長時間外を走ると、紫外線で目が疲れることがありますが、目からの疲れというのは身体にも影響するので、天気に関係なく、なるべく使用したほうがよいでしょう。

冬は腕が冷えないようにアームウォーマーも着用しています。
走っているとき、腕は冷えやすい箇所なんですよ。
冷えると重く感じて振りづらくなり、走りにも影響がでます。
アームウォーマーは、日焼け止め用としても使えるので便利です。

走るときは、ぜひ時計も用意してください。
ランナー用のラップ機能が多く、文字が見やすいものがおすすめです。

あとは氷とお風呂ですね。
しっかりアイシングして、お風呂で疲れを取るようにするとよいでしょう。
炎症を起こした時などは、アイシングとマッサージ効果のあるジェルなどもあります。

【走るときに気を付けていることはなんですか?】

冬はしっかりウェアを着て、身体が冷えないよう気を付けています。
手袋をして、耳までカバーできる帽子を被り、ウィンドブレーカーを着用します。
熱を逃がさないよう、手足の袖がすぼまっている、保温効果のあるものなどもあります。
身体の冷えには気を付けるようにしてください。

【よく利用するお店はどこですか?】

シューズに関してはゼビオステップスポーツです。

その他のアイテムに関しては、ABCマートのナイキの売り場を利用します。
いろいろなアイテムが出ているんですよ。
寒いとき袖が手袋代わりになるウェアや、小銭やiPodなどの小物を入れるポケットが付いたものなど、便利なものが多いです。

【おすすめのランニングスポットはありますか?】

榴ヶ岡公園や仙台市陸上競技場ですね。

榴ヶ岡公園はアスファルトの周回コースと、足にやさしい土の広場があります。
陸上競技場は借りて走ることもありますが、周辺や敷地内を走る方も多いです。
タータン舗装で走りやくなっている場所もあります。

【けがや故障、過去の失敗談について】

けがが治った直後に急にいつものように走ってしまい、再発してしまったことがありました。
これはランナーの方に多いと思うのですが、走ることを我慢していた分、治ったとたんに無理して走ってしまうんですね。

走りたい気持ちは分かりますが、再発防止のためにも無理せずゆっくり始めるようにした方がよいです。

【継続するために工夫していることはありますか?】

タイムを毎回記録するようにしています。
大会の記録は、各大会ごとにノートや携帯に記録し、自己ベストも書き留めています。

私の場合、走ることはすでに習慣化してしまっているので、特にそれ以外に工夫はしていません。

【ランニングのほかに行っている運動はありますか?】

筋トレですね。
先ほども言いましたが、これは走るための身体作りができます。

走ることには関係ないですが、スカッシュもしています。

【ランニング初心者の方へのアドバイスをお願いします】

何でもいいので、最初に1つ目標を決めてみてください。

「やせる」「慣れたら大会に出る」など、より達成感を味わえるものの方がよいでしょう。
その目標・目的の達成に向け続けてみてください。
目標を達成することは、きっと次へもつながると思います。

【印象に残っていることはありますか?】

大会中にランナーズハイのような感覚になったのを覚えています。

本来はかなり疲れている場面(レース中)で、疲れを感じず、レース後もまだまだ走れる感覚でした。
ちなみにこのレースでは、自己ベストを大幅に更新しました。

印象深い思い出は、2009年の北日本インターカレッジの800Mで優勝したレースです。
その時の会場が仙台市陸上競技場で、思い出の場でもあるので、今でも練習に使っています。

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【取材者から一言】

取材を通して、Y・Iさんの走ることに対する熱い想いを強く感じたとともに、その豊富な経験に基づくお話は、とても勉強になりました。
走るための身体の下地作りと、走ったあとのケアは、特にビギナーの方にとっても大事なことなのではないでしょうか。
冬場は、スポーツジムなどを利用して、筋トレに励むのもよいかもしれません!